からだの変化を3Dで見える化 ワコール「SCANBE base」が始動

運動やトレーニングを続けていても、その成果を実感するのは意外と難しいものです。体重や体組成の数字は変化していても、「見た目はどう変わったのか」「部位ごとの変化を知りたい」「続けるモチベーションがほしい」と感じる人は少なくないかもしれません。

そうした中、ワコールは2026年7月1日から、スポーツジムやヘルスケア施設での利用を想定した3D計測サービス「SCANBE base(スキャンビー ベース)」の提供を順次開始しました。3Dデータを使ってからだの形状やサイズを可視化し、運動習慣に寄り添う新しいヘルスケア体験を届けるサービスです。

3Dデータで確認するトレーニングの成果

「SCANBE base」は、3Dボディスキャナーを用いて全身の形状やサイズを計測し、運動やトレーニングによる変化を視覚的に確認できる体験型サービスです。これまで感覚的に捉えがちだったからだの見た目の変化を、全身360度の3Dデータや体積、周径などの数値として把握できます。

背景には、運動不足への課題意識や健康寿命延伸への関心の高まりがあります。個人の健康・医療データであるPHRの活用も広がりつつあり、パーソナライズされたヘルスケアサービスへの期待が高まっています。一方で、体重や消費カロリーだけでは変化を実感しにくく、日々の行動改善につながりにくい面もあります。

今回のサービスは、ワコール人間科学研究開発センターで60年以上にわたり蓄積してきた人体計測の知見と、3D計測サービス「SCANBE」で培ったノウハウをもとに開発されました。

約10分で完了する着衣のセルフ計測

利用時は、トレーニングウェアなどからだに密着したウェアを着たままスキャナーに入り、セルフで3Dスキャンを行います。3Dスキャン自体は約3秒、体験全体でも約10分で完了するため、トレーニング前後の流れの中でも取り入れやすい設計です。

料金は1回2,000円(税込)で、キャッシュレス決済のみとなっています。性別や年齢を問わず計測できますが、身長110cm以下または200cm以上の場合は、正確な計測ができない可能性があるとされています。

結果はLINE連携によりWebブラウザ上で確認できます。利用には、事前のLINE友だち追加とワコールメンバーズ登録が必要です。

21カ所の採寸と8カ所の体積データ

確認できる項目には、全身360度の3D映像、胸囲や上腕周径、太もも周径、ウエスト周径、身長、腕の長さなど全身21カ所の採寸データが含まれます。さらに、胴体、上腕、太もも、ふくらはぎなど全身8カ所の体積データも確認できます。

スポーツアイテムのサイズデータや、からだの変化、部位ごとの傾向がわかるトレンドグラフも用意されています。定期的に計測することで、過去データとの比較ができる点も特徴です。変化を時系列で見られることは、運動を続けるうえでの小さな手応えにつながりそうです。

2026年7月時点の設置店舗は、グラングリーン大阪「SLOW AND STEADY」と、ゴールドジムの銀座東京店、東中野東京店、大阪中之島店です。

SCANBE base公式サイト:https://www.wacoal.jp/scanbebase/

SPORTEC 2026での体験機会も用意

「SCANBE base」は、2026年7月8日から10日まで東京ビッグサイトで開催される「SPORTEC 2026」にも出展されます。会場ではスキャナー2台を設置し、来場者が実際にサービスを体験できる機会が設けられます。

もとになった「SCANBE」は、「わたしを知って、わたしになる。」をコンセプトにした3D計測サービスです。2019年に開始され、インナー売り場を中心に全国約30店舗で導入されてきました。2026年4月末時点で、延べ35万人以上が体験しています。

「SCANBE」では、3D計測のほか、からだに合ったブラジャーのタイプがわかる診断や、AIによる骨格診断、姿勢レベルやバランスタイプを確認する診断なども展開されています。今回の「SCANBE base」は、その知見をスポーツ・ヘルスケア領域へ広げる取り組みといえそうです。

数字だけでは見えない変化への入口

健康づくりやトレーニングは、続けることそのものが大きなテーマになります。その中で、体重の増減だけではなく、からだの形状や部位ごとの変化を確認できることは、利用者にとって新しい手応えになるかもしれません。「SCANBE base」は、専門的な計測を短時間で体験できる点に加え、過去データとの比較を通じて日々の変化を振り返れるところに特徴があります。ジムやヘルスケア施設でこうした計測機会が広がれば、運動を続ける理由を少し見つけやすくなるのではないでしょうか。

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