女性起業家支援「APT Women」にLiberty採択、代官山発の美容ブランドが世界へ踏み出す
東京都女性ベンチャー成長促進事業「APT Women」第11期メンバー

女性起業家が事業を成長させていく過程では、経営に関する知識だけでなく、同じ志を持つ仲間や支援者とのつながりも大切になります。特に海外展開を見据える企業にとって、現地の市場や顧客を知り、協力してくれるパートナーと出会う機会は、次の一歩を考えるうえで欠かせません。

エシカルビューティーやウェルネス分野の事業を手がける株式会社Libertyは、東京都が実施する女性起業家向けアクセラレーションプログラム「APT Women」の第11期受講生に採択されました。代官山から始まったブランドを国内外へ広げてきた同社は、今回の採択を足がかりに、さらなるグローバル展開を目指します。

女性起業家の成長を約3カ月にわたり支援

「APT Women(Acceleration Program in Tokyo for Women)」は、起業家や経営者として成長を目指す女性を対象とした東京都の支援プログラムです。

約3カ月間の国内プログラムでは、各業界の有識者による講義やグループメンタリングを実施。参加者それぞれの事業段階やニーズに応じた課題解決を支援するほか、ベンチャーキャピタルや大企業などとのネットワークを築く機会も設けられています。

第1期から第10期までの320者による実績として、約287億円の資金調達、大企業との連携1,190件以上、海外展開148件以上などが紹介されています。国内プログラム修了後、選抜された企業にはニューヨークやシンガポールへの海外派遣プログラムも用意されています。

エシカルビューティーを代官山から発信

Libertyは、エシカル・サステナブル・ヴィーガンをコンセプトに掲げるセレクトショップ「style table」代官山本店を運営しています。同店は2026年8月に開業7周年を迎え、毎月の肌診断イベントや代官山蔦屋書店T-SITEの「爽涼祭」への出店など、地域と接点を持つ取り組みも続けてきました。

美容や日用品を選ぶ際に、使い心地だけでなく、環境や生産背景にも目を向けたい人にとって、さまざまな商品と出会える場となっています。

style table DAIKANYAMA 代官山本店
代官山蔦屋書店での書籍販売の様子『安定起業〜安定志向だからこそ起業するという人生戦略〜』

国内外6店舗へ広がる「YOMO®」

もう一つの事業が、国産・農薬不使用で、指定農家が手摘みしたよもぎを使用するサロン「YOMO〜食べられるよもぎ蒸し®〜」です。約15分で体験できることを特徴とし、2022年12月に代官山で開業しました。

現在は代官山をはじめ、チェコ・プラハ、大阪梅田中崎町、湘南藤沢、森下清澄白河、名古屋久屋大通を含む国内外6店舗へ展開。企業とのコラボレーションに加え、よもぎクッキーの売上の一部を認定NPO法人ルーム・トゥ・リード・ジャパンへ寄付する活動も行っています。

YOMO〜食べられるよもぎ蒸し®〜月のお部屋

「三方良し」を軸に目指す海外展開

代表取締役の三上結香さんは、滋賀県出身で、近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」という「三方良し」の考え方を大切にしてきたといいます。

大学在学中にアルゼンチンへ留学し、現地で貧富の差を目の当たりにした経験から、事業を通じた雇用創出にも関心を持つようになりました。YOMO®のフランチャイズ展開についても、新たな経営者や働く場が生まれることに価値を感じていると説明しています。

今回の採択を受け、海外市場の調査や顧客・パートナーの開拓を進め、日本のおもてなしや美容法、ウェルネス文化を世界へ届けたいとしています。

地域から世界へつながる小さな一歩

代官山の店舗から始まった取り組みが、国内の各地域、さらに海外へと広がっている点が今回の発表の印象的なところです。エシカルな商品を選ぶ場、心身を整える体験、起業や雇用の機会など、Libertyの事業には異なる要素がありながら、その根底には「人や社会、地球にやさしい選択を増やす」という共通した考え方が見えてきます。

海外展開では、国や地域によって美容習慣や文化、求められるサービスも異なります。「APT Women」での学びや出会いを通じて、代官山で育ててきたブランドが現地に合った形でどのように受け入れられていくのか。YOMO®をはじめとする各事業のこれからに、穏やかな注目が集まりそうです。

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