AI時代の採用で問われる企業らしさ Wantedly Awards 2026が14社を表彰

採用活動では、給与や待遇だけでなく、企業が大切にしている価値観や一緒に働く人の姿を、求職者へ分かりやすく伝えることが欠かせません。AIの活用によって情報発信や候補者とのやり取りが効率化される一方、企業ならではの文化や仕事への思いを、どのように言葉にするかも改めて問われています。

ウォンテッドリー株式会社は2026年9月25日、ビジネスSNS「Wantedly」を利用する企業の採用活動を称える「Wantedly Awards 2026」を開催しました。約4万社を対象に、採用や組織づくりで優れた取り組みを行った14社を表彰。最高位のGOLDには、経営管理ソリューションを提供する株式会社ログラスが選ばれました。

約4万社から選ばれた共感採用の実践企業

「Wantedly Awards」は、Wantedlyを活用し、年間を通じて採用や組織づくりで優れた実績を残した企業を選ぶアワードです。2015年に始まり、今回で12回目を迎えました。

2026年は「TEAM OF THE YEAR」「CRAFT CATEGORY」「BEST EPISODE」「PRODUCT EXCELLENCE」の4部門を用意。採用活動の総合力だけでなく、募集記事やストーリー、スカウト、プロフィールの活用、人と会社の出会いから生まれたエピソードなど、さまざまな視点から取り組みが評価されています。

総合力を評価する最高位にログラス

採用ブランディングや共感を軸にした採用の総合力を称える「TEAM OF THE YEAR」では、株式会社ログラスがGOLDを受賞しました。募集への応募数や面談実施率、ストーリーの閲覧数など、Wantedlyを幅広く活用していた点が選出につながったとされています。

GOLD:株式会社ログラス

SILVERには株式会社yutori、BRONZEには匠技研工業株式会社が選ばれました。また、Wantedlyの本格活用が1年未満の企業を対象とするROOKIEはウィルク株式会社、地域に根差した採用活動を評価するLOCALはGastroduce Japan株式会社が受賞しています。

SILVER:株式会社yutori
BRONZE:匠技研工業株式会社
ROOKIE:ウィルク株式会社
LOCAL:Gastroduce Japan株式会社

募集やスカウトの工夫を称える4つの賞

「CRAFT CATEGORY」は、Wantedlyの各機能を生かした採用活動を評価する部門です。出会いにつながる募集を掲載した企業に贈られる「MATCH CRAFT」は冒険社プラコレ、物語が伝わるストーリーを制作した企業を称える「STORY CRAFT」は株式会社ジャンボがGOLDを受賞しました。

「MATCH CRAFT」GOLD:冒険社プラコレ
「STORY CRAFT」GOLD:株式会社ジャンボ

求職者の心に届くスカウトを評価する「SCOUT CRAFT」にはアーチーズ株式会社、働くメンバーの顔が見えるプロフィールづくりを称える「PROFILE CRAFT」には株式会社TAPPが選ばれています。採用情報の量だけでなく、届け方や伝わり方にも目を向けた構成です。

「SCOUT CRAFT」GOLD:アーチーズ株式会社
「PROFILE CRAFT」GOLD:株式会社TAPP

人と会社の出会いをマンガで伝える試み

「BEST EPISODE」では、「ドラマな採用」をテーマに、Wantedlyを通じて生まれた人と会社の出会いの物語を募集しました。約20倍の倍率から3社がFINALISTに選ばれ、株式会社ABABAの「チームになりたい!」がGOLDを受賞しています。

GOLD:株式会社ABABA

株式会社AIVICKの「恋した会社が、居場所になった」と、弁護士ドットコム株式会社の「そんな人、存在しますかね?」もFINALISTに選出されました。3社のエピソードは漫画家によってマンガ化され、冊子やXを通じて紹介されています。数字だけでは見えにくい採用の過程を、物語として届ける取り組みが印象に残ります。

FINALIST:株式会社AIVICK
FINALIST:弁護士ドットコム株式会社

採用業務と組織づくりを支えるサービス活用

新設された「PRODUCT EXCELLENCE」では、ウォンテッドリーのプロダクトを活用し、採用業務の効率化や組織づくりに取り組んだ企業が表彰されました。

福利厚生サービス「Perk」の活用を評価する「PERK MASTERY AWARD」はユアサ労働組合が受賞。制度を用意するだけでなく、従業員一人ひとりの利用につなげた点が評価されました。採用管理システム「Wantedly Hire」の活用を称える「HIRE MASTERY AWARD」にはfreee株式会社が選ばれています。

PERK MASTERY AWARD:ユアサ労働組合
HIRE MASTERY AWARD:freee株式会社

AI時代の採用と組織づくりを考える「FUZE2026」

「Wantedly Awards 2026」の授賞式は、人事・採用担当者向けイベント「FUZE2026」の中で行われました。「FUZE」は、ウォンテッドリーが「採用と組織づくりをリードする」をコンセプトに開催しているイベントです。2026年は9月25日に、東京・港区の東京ミッドタウンホールで実施されました。

今回のテーマは「“原液”に宿る、AI時代の採用の答え。」です。「Expert Session」では、株式会社人材研究所の曽和利光さんとfreee株式会社の横路隆さんが、AI時代の採用に必要な“原液”について語りました。「Featured Talk」では、株式会社サイバーエージェントの曽山哲人さんとテレビプロデューサーの佐久間宣行さんが、AI時代を勝ち切るチームづくりをテーマに対談しています。

さらに、参加者が自社の“原液”を言葉にする「Workshop」や、ウォンテッドリーCEOの仲暁子さんによる「Keynote」も行われました。「Award Winners Interview」では、受賞企業が採用活動の裏側を紹介。講演を聞くだけでなく、自社の特徴を考え、優れた実践例にも触れられる多面的なプログラムとなりました。

Expert Session
Featured Talk
Workshop
Keynote

AI時代だからこそ大切にしたい企業らしい言葉

採用活動を支える機能やAIが進化しても、求職者が知りたいのは、その会社でどのような人が働き、どのような価値観を大切にしているのかという具体的な姿ではないでしょうか。今回の受賞内容からは、募集やストーリー、スカウト、プロフィール、福利厚生といった一つひとつの接点を丁寧に整えることの大切さが伝わってきます。

企業らしさという“原液”は、目新しい言葉を加えれば生まれるものではありません。日々の仕事や人との関わりの中にある思いを見つめ、それを自分たちの言葉や実際のエピソードで伝えることが、共感できる出会いにつながります。効率化が進むAI時代だからこそ、企業の内側にある価値観をどのように届けるかが、これからの採用活動を考えるうえで大切な視点になりそうです。

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