風と海から未来の環境を考える、神栖のクリーン・キャンペーンで170人超が資源循環を体験
参加者全員での集合写真

海岸に流れ着くごみ、家庭から出る使用済み食用油、飲み終えたペットボトルのキャップ。普段は何げなく捨てているものも、回収や再利用の仕組みを知ることで、環境について考える身近な入り口になります。地球にやさしい暮らしというと少し難しく聞こえますが、まずは楽しみながら「知る」「触れる」「試してみる」ことが、行動を変えるきっかけになるのかもしれません。

コスモエネルギーホールディングス株式会社は2026年9月26日、TOKYO FMとともに、茨城県神栖市の波崎体育館で「コスモ アースコンシャス アクト クリーン・キャンペーン in 神栖」を開催しました。当日は170人以上が来場。天候の影響で海水浴場の清掃活動は中止となったものの、資源循環を学ぶワークショップやクイズラリー、トークショーなどを通じて、地域の自然とエネルギーのつながりに触れる一日となりました。

捨てるはずのキャップが身近な小物に変身

会場では、参加者が持参したペットボトルキャップを使い、キーホルダーやしおりを作るワークショップが行われました。鹿島アントラーズOBの名良橋晃さんもゲストとして参加し、来場者と一緒にものづくりを楽しみました。

参加者の方とワークショップを楽しむ名良橋 晃さん

使い終えた素材に手を加え、新たな価値を持つ製品へと生まれ変わらせる「アップサイクル」。完成した小物を実際に手にする体験は、資源循環の仕組みを言葉だけでなく、目で見て理解する機会になったといえそうです。

会場では、家庭から出た使用済み食用油の回収も実施され、ペットボトル約20本分が集まりました。回収された油は燃料油へのリサイクルを目的としています。コスモエネルギーグループの堺製油所内には、使用済み食用油を原料とするSAF(持続可能な航空燃料)の大規模製造プラントがあり、家庭の廃油が次のエネルギーにつながる可能性を伝える取り組みとなりました。

使用済み食用油の回収

神栖の風から学ぶ再生可能エネルギー

一年を通して安定した風が吹く神栖市は、風力発電に適した地域とされています。クイズラリーでは、風車の特徴をはじめ、風力発電やエネルギーに関する問題が出題されました。

身近な風景の一部となっている風車が、どのように電気を生み出しているのか。楽しみながら答えを探すことで、地域の自然環境と再生可能エネルギーの関係を考えられる内容です。

会場には、国内外の環境保全活動を支援する「COSMOエコ基金」の展示も設けられました。同基金は2002年から運営され、会員からの寄付とコスモエネルギーグループの拠出金をもとに、さまざまな地球環境貢献活動を支援しています。

海と風、地域の恵みを語り合う時間

参加者の方とパーソナリティのLOVEさん、中西哲生さん

トークショーでは、TOKYO FMのパーソナリティであるLOVEさんと中西哲生さんがMCを務め、名良橋さんとともに神栖の海や風、環境、エネルギーについて語りました。風力発電に関する説明やクイズに加え、波崎高校JRC部による活動紹介も行われています。

イベントの最後には、地元の食材を使った「つみれ汁」が参加者に振る舞われました。学びだけで終わるのではなく、食を通じて神栖の海と地域の恵みを味わえることも、土地と環境の関係を身近に感じさせる工夫です。

楽しさの中から生まれる小さな環境意識

今回の催しで印象的なのは、環境問題を大きなテーマのまま提示するのではなく、クイズやものづくり、食といった親しみやすい体験へ置き換えている点です。ペットボトルキャップがキーホルダーに変わり、家庭で使い終えた油が新しい燃料の原料になると知れば、普段捨てているものへの見方も少し変わります。さらに、神栖に吹く風をエネルギーとして捉え、地元の海の幸を味わうことで、自然は守る対象であると同時に、暮らしを支える身近な存在だと気づかされます。清掃活動は悪天候により中止となりましたが、屋内での多彩な企画によって、環境を自分事として考える時間はしっかりと受け継がれました。特別な行動だけを環境保全と考えず、まずは身の回りの資源や地域の自然に目を向けること。そうした小さな気づきが、地球にも自分にもやさしい暮らしを選ぶ第一歩になりそうです。

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