「Genspark 6.0 ローンチ記念イベント」開催 長州力さんらがAIで熱海のカフェ開業を実演

生成AIは文章や画像をつくるだけでなく、会話から生まれたアイデアを整理し、具体的な仕事まで進める存在へと変わりつつあります。一方で、「企画書にまとめる時間がない」「Webサイトをつくる知識がない」「複数の準備をどこから始めればよいかわからない」といった悩みを抱える人も少なくありません。普段の言葉で話すところから、一つずつ形にできれば、仕事や新しい挑戦の始め方も変わっていきそうです。

次世代オールインワンAIワークスペース「Genspark」を展開するGenspark株式会社は、2026年7月21日、東京ポートシティ竹芝で「Genspark 6.0 ローンチ記念イベント」を開催しました。最新版「AI ワークスペース6.0」に加え、世界初公開となる新デバイス「SecondBrain Note(セカンドブレインノート)」を発表しました。

イベント後半には、スペシャルゲストとして元プロレスラーの長州力さんと、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんのすがちゃん最高No.1さん、信子さん、金子きょんちぃさんが登場。“熱海に理想のカフェを開業する”という設定のもと、Genspark 6.0とSecondBrain Noteを駆使した実演デモンストレーションが行われました。

“話すだけで形になる”新たなAIワークスペース

イベント第1部には、GensparkのCEOであるエリック・ジン氏をはじめ、COO、CRO、CTOの経営陣4人が登壇しました。日本での本格展開から半年間の歩みを振り返るとともに、法人での導入拡大や基盤技術、クレジット消費の最適化などについて紹介しました。

ジン氏は、AIは専門家だけのものではなく、誰もがやりたいことを話すだけで形にできる世界を目指すと説明。新たなGenspark 6.0では、Webサイトや販促画像を生成する「Design」、データからダッシュボードを構築する「AgentBase」、メール業務を自動化する「GenMail」、複数のAIエージェントをチームとして動かす「GenTeams」の4機能が披露されました。

一つの作業だけを補助するのではなく、情報の整理から制作、業務の実行までを連続して支える点が特徴です。AIが質問に答える道具から、実際に仕事を進めるパートナーへ変わっていく姿が示されました。

会話を資料に変える「SecondBrain Note」

「SecondBrain Note」は、手のひらサイズのAIデバイスです。会話をそのまま記録し、要点の整理や議事録の作成に加え、企画スライドまで自動で生成します。“外付けの第二の脳”として、会議や打ち合わせで生まれた情報を、その後の行動へつなげることが想定されています。

会話の途中でメモを取ることに集中すると、相手の話を聞き逃したり、自分の意見を出す余裕がなくなったりすることがあります。記録と整理をデバイスに任せられれば、人は対話そのものに集中しやすくなります。話して終わりがちなアイデアを、すぐに共有できる資料へ変えられることも特徴といえそうです。

熱海のカフェ「またぐなよ」開業計画

イベント第2部では、長州力さんとぱーてぃーちゃんの3人が、“長州さんが熱海で理想のカフェを開業する”という設定で、新機能を実演しました。

熱海に暮らす長州さんは、コーヒー好きの妻と小さな喫茶店を開く話をしていると明かしました。店名は自身の名言にちなんで「またぐなよ」に決定。ぱーてぃーちゃんの3人がプロデューサー役となり、「ギャル」を軸に、ターゲットや価格、メニューについて意見を出していきます。長州さんからは、小籠包や焼売を取り入れる案も飛び出しました。

一見すると楽しい雑談ですが、その会話はSecondBrain Noteによって最初から記録されていました。議事録をもとに、5枚のスライドと行動計画を盛り込んだ企画書を作るよう音声で指示すると、会話の内容を反映した資料がスクリーンに生成されます。パソコンが苦手だという長州さんも「それはええなぁ」と反応し、会場は驚きと笑いに包まれました。

Web制作から経営数字まで数秒で可視化

続いて披露されたDesign機能では、長州さんの個性を生かしながら、世界中からギャルが集まるカフェのWebサイトを作成しました。「派手」「かっこいい」「可愛い」の3パターンをつくるよう指示すると、長州さんをギャル風に表現した画像を含むWebサイトやキャンペーン画像が数秒で生成されました。

完成した画面を見たきょんちぃさんは「これめっちゃ凄くない?かわいい!」と声を上げ、信子さんも「このお店行ってみたい、このままでいいじゃん」と評価しました。頭の中にある雰囲気を言葉で伝え、複数の案をすぐに比較できるため、専門知識がない人でもイメージを具体化しやすくなります。

AgentBaseでは、店舗経営に関する数字をダッシュボードとして可視化。信子さんからは、確定申告にも役立ちそうだという声が上がりました。店舗の世界観をつくるだけでなく、経営を支える数字の管理まで、一連の流れの中で準備できる様子が紹介されました。

複数のAIが並行して進める開業準備

最後に使用されたGenTeamsでは、物件選定、メニュー開発、事業計画、SNS運用を担当するAIエージェントが編成され、それぞれの作業を並行して進めました。

物件選定を担うAIは熱海市内の候補地を3件挙げ、メニュー開発を担うAIは長州さんの好みを取り入れた町中華メニューを提案しました。目的に合わせて複数のAIが役割を分担し、開業へ向けた作業を同時に動かしていく仕組みです。

目の前で準備が進む様子を見た長州さんは「考えたこともなかったし、簡単にできるもんだなあ」と驚きを表現。最後には「今日帰って家内と使いますよ」と語りました。すがちゃん最高No.1さんも、Gensparkについて「相棒みたいに頼れる」とコメントしました。

アイデアと実行の距離を縮めるAIとの関係

今回の実演で印象に残るのは、雑談のような自然な会話が、そのまま企画書やWebサイト、経営管理、開業準備へつながったことです。AIに詳しい人が複雑な指示を入力するのではなく、長州さんたちが思いついたことを普段の言葉で話し、それを複数の機能が具体的な成果物へ変えていきました。

もちろん、実際の事業では生成された情報を確認し、人が判断することが欠かせません。それでも、アイデアを形にするまでの最初の負担が軽くなれば、これまで「難しそう」と見送っていた挑戦にも踏み出しやすくなりそうです。SecondBrain NoteとGenspark 6.0は、AIを特別な技術から、そばで仕事を前に進める身近な相棒へ近づける一例といえるでしょう。

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