建設機械に触れて学ぶSDGs アクティオが親子向け体験ワークショップ開催

SDGsという言葉は広く知られるようになりましたが、子どもたちにとっては、少し大きくて遠いテーマに感じられることもあります。環境や安全、資源の使い方といった話も、教室で聞くだけでは実感しにくいものです。だからこそ、実際に見て、触れて、動かしてみる体験には、言葉だけでは届きにくい学びがあります。

総合建設機械レンタルのアクティオは、いなべ市と共同で「アクティオSDGs体験ワークショップ2026」を開催しました。会場は三重県いなべ市のアクティオ三重いなべテクノパーク統括工場。2026年6月13日に行われ、いなべ市在住の小・中学生と保護者約50名が参加しました。昨年6月に続く5回目の開催です。

「工場見学や体験」から始まる学び

今回のテーマは「工場見学や体験から気づくSDGs」です。子どもたちはまず、建設業界や建設機械が社会の中で果たしている役割について説明を受け、アクティオのSDGsへの取り組みも講座形式で学びました。

建設機械というと、道路工事や建設現場で見る大きな機械を思い浮かべる人が多いかもしれません。今回のワークショップでは、そうした機械がどのように暮らしや社会インフラを支えているのかを、工場内を巡りながら体験できる内容になっていました。

水処理やバイオ燃料で見える環境への工夫

プログラムでは、バイオディーゼル燃料の生成原理を学ぶ実験や、その燃料を使った水中ポンプ運転の見学が行われました。さらに、排水処理の仕組みを学ぶジャーテストも実施され、汚れた水がどのように処理されていくのかを目で確かめられる時間となりました。

参加した児童からは、水が透明になっていく様子を見て技術の存在に驚いたことや、日常生活でも水の使い方に気を付けたいという感想が寄せられています。環境への配慮は大きな目標として語られがちですが、こうした具体的な変化を自分の目で見ることで、身近な行動にもつながりやすくなるのかもしれません。

重機やVRで安全と技術を体感

会場では、重機の試乗体験や記念撮影、エンジンポンプと消防ホースを使った放水体験も行われました。大型ファンによる暴風体験や、騒音振動計を使った騒音・振動の計測体験など、建設現場で起こるさまざまな状況を体で感じられる構成です。

技術革新を身近に感じられるプログラムとして、安全教育VRを使った重機接触事故の体験や、ラジコン対応型カニクレーンの遠隔操作機器に触れる機会も用意されました。VR体験については、本当に現場にいるようだったという児童の声も紹介されています。危険をただ怖いものとして伝えるのではなく、安全を守るための工夫として体験できる点が印象的です。

暑さ対策まで広がる建設現場の工夫

年々暑さが増す建設現場での取り組みに触れる内容も盛り込まれました。暑熱対策を施した休憩所や、氷のいらないかき氷機の体験など、働く人の環境を支える工夫を子どもたちが体感しました。

建設現場のSDGsは、環境負荷の軽減だけに限られません。安全に働ける環境づくりや、体調を守るための設備も、持続可能な現場を考えるうえで大切な要素です。今回のように、機械、燃料、水処理、安全、暑さ対策を一つの流れで見ることで、SDGsが複数の視点から成り立っていることも伝わりやすくなります。

地域の子どもたちに向けた継続的な機会

アクティオは全国各地で子どもたちに向けた体験学習を行っており、国連が推奨する「SDGs for School」のパートナー企業としても活動を支えています。今回の取り組みも、いなべ市とのパートナーシップのもと、地元の子どもたちが建設機械を通じて持続可能な社会について考える機会として実施されました。

対象は小学1年生から中学3年生までの親子で、午前と午後の2回に分けて開催されました。専門的なテーマであっても、実験や見学、操作体験を通すことで、年齢の異なる子どもたちがそれぞれの視点で気づきを得られる場になっていたようです。

「アクティオSDGs体験ワークショップ2026」開催概要

体験が日常の見方を少し変える

今回のワークショップで印象的なのは、SDGsを特別な言葉として教えるのではなく、建設機械や水処理、燃料、安全教育といった具体的な体験の中から考えられるようにしている点です。大きな機械に触れる楽しさや、実験で変化を確かめる驚きが入口になることで、環境や安全への関心も自然に芽生えやすくなります。地域の子どもたちにとって、身近な場所でこうした体験が続いていくことは、日常の景色を少し違って見るきっかけになるかもしれません。

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