
日々の仕事では、同じ業界にいながらも、出会える人の範囲が意外と限られていることがあります。特に不動産業界では、仲介、管理、投資、士業、金融機関など関わる領域が広く、必要なタイミングで適切な相手とつながることは簡単ではありません。交流会や紹介を通じた出会いは大切な一方、限られた時間の中ですべての接点をつくるのは難しいものです。そうした中、株式会社あどばるは、不動産業界に関わる人同士をつなぐ業者間マッチングプラットフォーム「TSUNAGARU(ツナガル)」を、2026年5月20日に正式リリースしました。
“物件”ではなく“人”に焦点を当てた新サービス
「TSUNAGARU」は、不動産業界に関わる企業や個人のつながりに特化したマッチングプラットフォームです。物件情報そのものではなく、業界内で働く人、関わる人との接点づくりを目的としている点が特徴です。
対象となるのは、仲介、管理、投資、士業、金融機関など、不動産業界に関わる幅広い関係者です。共同仲介や案件相談、情報交換、専門家との連携など、日常業務の中では出会いにくい相手との関係づくりを後押しするサービスとして紹介されています。
正式リリースに先立ち、2026年5月19日には、不動産業者交流会でプレリリースが行われました。参加者に向けてサービスがお披露目され、リアルな交流の場とオンライン上のマッチングをつなぐ取り組みとして展開が始まっています。
交流会で見えてきた「出会いきれない」課題

株式会社あどばるは、レンタルスペースやイベントスペースを活用し、毎月「不動産業者交流会」を開催しています。発表内容によると、同交流会には毎回100〜300名規模の不動産業界関係者が参加し、名刺交換や情報交換、新たな関係づくりの場として活用されてきました。
一方で、参加人数が多いからこそ、限られた時間内に話せる相手には限りがあります。同じ会場にいながらも、業種や目的が合う相手と必ず出会えるとは限りません。
「会場にいたはずなのに接点を持てなかった相手がいる」「普段の業務では出会いにくい人ともつながりたい」。こうした交流会の現場で見えてきた声や課題が、「TSUNAGARU」開発のきっかけになったといいます。リアルな出会いを補完し、業種や立場を越えた接点をつくる仕組みとして設計されたことがうかがえます。
“いいね”から始まる、無理のない業者間マッチング

「TSUNAGARU」では、登録者のプロフィールが表示され、接点を持ちたい相手には「いいね」、今回は希望しない相手には「スキップ」を選択できます。双方が「いいね」をした場合のみマッチングが成立し、トークができる仕組みです。
この流れにより、一方的な営業や無差別なアプローチではなく、互いに関心を持った相手同士がつながりやすくなります。相手の業種や目的を確認しながら接点を選べるため、交流会での偶然の出会いとはまた違った形で、人脈形成を進められる点が特徴です。
不動産業界では、物件情報を扱う仕組みや媒体はすでに多く存在します。その一方で、業界内の横のつながりを広げる場は、リアルな交流会や紹介に頼る部分も少なくありません。「TSUNAGARU」は、そうした人と人との関係づくりをオンライン上で補うサービスといえそうです。
完全無料で始まる業界コミュニティづくり
「TSUNAGARU」は、登録、いいね、マッチング、トークのすべてを無料で提供します。同社によると、まずは不動産業界内の人脈形成を活性化し、より多くの関係者が参加できるコミュニティを育てることを優先するためです。
株式会社あどばるは、これまでに開催してきた不動産業者交流会を通じて、数千名規模の業界関係者との接点を持っているとしています。こうしたリアルな交流ニーズを背景に、サービス開始から2か月で1,000名、1年で10,000名の登録を目指すという内容です。
今後は、アプリ上で生まれたつながりを、同社が運営するレンタルスペースやイベントスペースでの交流会、商談、勉強会へ広げていく構想も示されています。オンラインで接点をつくり、リアルな場で関係を深める流れが生まれれば、業界内の出会い方にも新しい選択肢が加わりそうです。
<サービス概要>
サービス名:不動産業者間マッチングプラットフォーム「TSUNAGARU(ツナガル)」
正式リリース:2026年5月20日(水)
サービス利用対象者:不動産業界に関わる企業、仲介、管理、投資、士業、金融機関など不動産業界関係者
価格:完全無料
機能:登録、LIKE、マッチング、チャット
URL:https://tsunagaru.link
オンラインとリアルの間に生まれる新しい接点
不動産業界では、物件や案件の情報だけでなく、それを扱う人同士のつながりも仕事の広がりに大きく関わります。「TSUNAGARU」は、交流会で生まれる対面の出会いを否定するものではなく、そこで出会いきれなかった相手との接点を補う仕組みとして位置づけられている点が印象的です。無料で始められることも、参加のハードルを下げる要素になりそうです。オンラインとリアルを行き来しながら、業界内の関係づくりがどのように広がっていくのか、今後の動きが気になるサービスです。

