
働き方や価値観が多様になるなか、管理職に求められるリーダー像も一つではなくなっています。一方で、これから管理職を目指す人のなかには、「強くなければ務まらないのでは」「自分らしさを残したままチームを率いられるだろうか」と、戸惑いを抱く人もいるかもしれません。役職や立場が変われば、判断の重さが増すだけでなく、身近に悩みを共有できる相手が少なくなることもあります。
こうした不安をやわらげるうえで、異なる経験を持つ人同士が組織の枠を越えてつながり、率直に話せる機会は大切です。パナソニック エレクトリックワークス株式会社(以下、パナソニックEW)は2026年7月16日、女性管理職社員のネットワーク強化と相互成長を目的とした「パナソニックEWグループ 女性基幹職カンファレンス2026」を開催しました。
約120人が組織を越えて交わした対話
当日は、パナソニックEWグループ各社の女性管理職や、管理職候補となる女性社員を中心に、オブザーバーの男性責任者を含む約120人が参加しました。
パナソニックEWは、多様な人材が個性や能力を発揮し、新たな価値の創出に挑戦できる組織づくりを進めています。その一環として、女性管理職同士が組織を越えてつながり、経験や課題を共有できる機会をつくるため、2024年から同カンファレンスを開催しています。
今回は、特別講演や海外拠点からのビデオメッセージ、参加者同士のディスカッションを通じて、多様なキャリアや価値観に触れる場が設けられました。
「完璧」よりも自分らしいリーダー像
カンファレンスでは、パナソニックEWのCLOを務める金子裕子さんの挨拶に続き、株式会社ユーザベース上席執行役員CHROで、パナソニック ホールディングス株式会社の社外取締役でもある松井しのぶさんが登壇しました。

松井さんは自身のキャリアを振り返りながら、「計画してこなかった。でも、その時その時は最善を尽くしてきた」「完璧なリーダーより、私らしいリーダーでいい」と語りました。
また、松井さんとパナソニックEW DEI推進室長の栗山幸子さんによるQ&Aセッションも行われました。参加者から寄せられた質問を交えながら、キャリアやリーダーシップについて考える機会となりました。

管理職候補として参加した社員からは、「女性管理職は強くなければならないと思っていたが、自分らしいやり方で管理職を目指してよいと感じた」との声が寄せられました。決まったリーダー像に自分を合わせるのではなく、それぞれの持ち味を生かすという考え方が、参加者の共感につながったようです。
インドから共有されたDEIの視点
パナソニック エレクトリックワークス インディア株式会社でDEIを担当するプリヤ・メデワールさんからは、ビデオメッセージが寄せられました。国や地域によって異なるキャリア形成上の課題と、DEIを推進する意義が紹介されました。
また、パナソニックEWのCHROである山高暁子さんからは、現地訪問を通じて得たインドの社会的・文化的背景に関する気づきが共有されました。
一人ひとりの挑戦を支える組織づくり
性別や年齢、国籍、これまでのキャリアが違えば、得意なことや人との向き合い方も異なります。だからこそ、決まったリーダー像に自分を合わせるのではなく、それぞれの強みを生かせる環境と、迷ったときに経験を共有できるつながりの両方が必要です。パナソニックEWグループは今後も、社員同士のネットワーク形成や対話、キャリア開発の機会を設け、管理職や周囲の社員も含めて一人ひとりの挑戦を支える企業文化づくりに取り組むとしています。今回のカンファレンスは、女性社員だけに役割を委ねるのではなく、周囲も一緒に成長を支えることの大切さを示す機会でもありました。多様な人が自分らしいリーダーシップを選べる組織づくりは、社員個人の成長と企業の新たな価値を結び付ける土台になっていきそうです。

