
環境問題という言葉は、日々耳にする機会が増えています。一方で、気候変動や生物多様性の損失といったテーマは、子どもたちにとって少し遠く感じられることもあります。
そうした中、重機商工株式会社は2026年3月25日、名古屋市東山動植物園で小学生親子を対象にした体験型環境学習イベント「いのちと地球まなびツアーin東山動植物園」を開催しました。親子35名が参加し、絶滅危惧種の動物を観察しながら、地球環境について考える時間となりました。
絶滅危惧種を前にして考える学び

今回のイベントは、同社が制作した絵本「ZEB・ZEHでまもる みんなのちきゅう」の発売1周年を記念して行われたものです。図鑑や動画だけではなく、実際に動物を目の前にすることで、「なぜ減っているのか」「自分に何ができるのか」を考えるきっかけをつくることがねらいとされています。

(画像提供:東山動植物園)
ツアーでは、東山動植物園の環境教育解説員による動物レクチャーツアーを活用。動物の特徴や生息環境、絶滅危惧種が置かれている状況について、親子で話を聞きながら園内を巡りました。身近な動物園での体験だからこそ、難しく感じられがちな環境の話が、ぐっと日常に近づいてくるように感じられます。
「発見・思考・行動」で日常につなげる

ツアーは、3つのステップで構成されました。まずは解説員のガイドを受けながら絶滅危惧種を観察し、動物たちが直面している問題を知る「発見」の時間です。
次に、子どもたちはワークシートに気づきを記録しました。ここでは正解を探すのではなく、自分なりに考えることが重視されています。そして最後に、親子で「今日からできること」を考える「行動」の時間へと進みました。
環境学習は、知識を得るだけで終わると日常から離れてしまいがちです。今回のように、見て、考えて、行動を決める流れを用意することで、学びが家庭での小さな習慣につながりやすくなるといえそうです。
子どもたちが選んだ小さな行動

イベントの最後には、参加した子どもたちが「地球と動物を守るために、今日からできること」を発表しました。電気をこまめに消すこと、買い物の際にマークを気にしてみること、水を大切に使うことなど、身近な生活の中で取り組める行動が挙がりました。
来場者からは、動物の普段見られない姿に触れられたことや、子どもが積極的に発言したことへの驚き、地球環境の問題がつながって見えたという声も寄せられています。親子で同じ体験を共有することで、家庭の中でも会話が続いていくきっかけになったのかもしれません。
地域企業が担う環境教育のかたち

重機商工株式会社は、建設機械の販売修理や太陽光・空調設備事業を展開する企業です。65年以上にわたり地域インフラに関わってきた一方で、豊かな暮らしと環境への影響をあわせて考える場を持ちたいという思いから、今回のイベントを企画しました。

同社はこれまでも、自社ビルを活用した環境テーマの体験型イベントや、小中学生向けのキャリア教育活動に取り組んできました。企業の環境活動というと設備導入や省エネ施策が注目されがちですが、地域の子どもたちと学びの場をつくることも、持続的な取り組みのひとつといえます。
日常の小さな選択へ
絶滅危惧種の姿を見て、地球環境について考え、今日からできる行動を決める。そうした一連の体験は、子どもたちにとって環境問題を遠い話で終わらせないための入口になります。
電気を消す、水を大切にする、買い物の表示を見てみる。特別なことではなく、日常の延長にある小さな選択が、学びを行動へ変えていく一歩になるのかもしれません。

