AI活用の土台づくりを支援 統合ITプラットフォーム「TOPLink」が提供開始

AIの活用が身近なものになりつつある一方で、その裏側では企業のIT環境がますます複雑になっています。生成AIを業務に取り入れようとしても、セキュリティへの不安やデータ管理の課題、社内システムとの連携など、乗り越えるべき壁は少なくありません。特に中小企業では、限られた人員でネットワークやサーバー、クラウドサービスを管理しているケースも多く、日々の運用だけでも大きな負担となっています。
そんな中、株式会社とくじコンピュータサービスは、ネットワークやセキュリティ、サーバー運用、バックアップ、さらにはAI活用基盤までを一体的に提供する統合ITプラットフォーム「TOPLink(Tokuji Private Link)」の提供を開始しました。
近年は「AIをどう使うか」が注目されがちですが、その前提となる安全で安定したIT基盤の整備も同じくらい重要です。TOPLinkは、そうした企業のIT環境全体を支えるサービスとして展開されます。AI活用が広がる時代に向けて、企業のインフラ環境はどのように変わろうとしているのでしょうか。

AI時代の企業IT基盤として誕生した「TOPLink」

TOPLinkは、企業内で利用するネットワークやサーバー、セキュリティ環境を統合的に運用するためのプラットフォームです。
安全性の高い専用ネットワークを基盤としながら、企業活動に必要なさまざまなIT機能を一つの環境に集約しています。
従来は、ネットワーク、サーバー、バックアップ、クラウドサービスなどをそれぞれ個別に契約・管理するケースが一般的でした。しかし利用するサービスが増えるほど管理項目も増え、運用負荷は高まります。
TOPLinkはこうした状況に対し、企業インフラを一体的に提供することで、運用の効率化とセキュリティ強化の両立を目指しています。

中小企業が抱えるIT運用の課題とは

近年、多くの企業でDX推進やAI導入への関心が高まっています。
しかしその一方で、実際の現場ではIT担当者不足や運用負荷の増大が課題となっています。クラウドサービスの利用が増えたことで利便性は向上したものの、管理対象は増え続けています。
また、ランサムウェアによる被害や情報漏えいリスクへの対策も欠かせません。企業規模を問わずサイバー攻撃の対象となる時代となり、中小企業においても高度なセキュリティ対策が求められています。
こうした背景から、個別のサービスを管理するのではなく、ネットワークやセキュリティ、バックアップ環境をまとめて運用できる仕組みへのニーズが高まっています。

閉域ネットワークを中心とした安全な運用環境

TOPLinkの中核となるのが、閉域ネットワークを活用した通信環境です。
閉域ネットワークとは、一般的なインターネット回線とは分離された専用の通信網のことです。外部からの不正アクセスリスクを抑えながら、企業拠点間で安全にデータをやり取りできます。
複数の拠点を持つ企業においては、本社と支店、工場、営業所などを一つのネットワークとして接続できる点も特徴です。
AI活用やクラウド利用が進む中で、企業が保有するデータを安全に取り扱うための基盤としても活用が期待されています。

セキュリティからバックアップまでをワンストップで提供

TOPLinkでは、ネットワークだけでなく企業運営に必要なさまざまなIT機能が提供されます。
仮想サーバー環境の構築や運用支援に加え、ランサムウェア対策を意識したバックアップ環境も用意されています。万が一のトラブル発生時にも、事業継続を支える仕組みとして活用できます。
また、Microsoft 365やAzureとの連携にも対応しており、既存の業務環境を活かしながら導入できる点も特徴です。
ネットワーク、サーバー、セキュリティ、バックアップを個別に管理する必要がなくなることで、運用担当者の負担軽減にもつながりそうです。

社内データを活用できる「TOPLink AI」にも注目

TOPLinkの特徴の一つとして挙げられるのが、AI活用を見据えた「TOPLink AI」の提供です。
近年は生成AIへの関心が高まっていますが、実際に業務で活用するためには社内文書や業務データとの連携が重要になります。
TOPLink AIでは、企業が保有する文書やファイルサーバー内の情報を活用したRAG環境の構築を支援します。これにより、社内情報をもとに回答を行う業務向けAI環境の整備が可能になります。
さらに、AIエージェントの導入支援も行うとしており、「AIを使ってみたいが何から始めればよいかわからない」という企業にとっても導入のハードルを下げる仕組みとなっています。

課題に合わせて選べる3つの導入パッケージ

TOPLinkでは、企業ごとの課題に応じて選択できる3つのパッケージも用意されています。

■多拠点セキュリティ統制パック
複数拠点を運営する企業向けに、ネットワークとセキュリティ環境を一元管理できるパッケージです。

■サーバ更改・BCP再設計パック
サーバーの老朽化対策や災害時の事業継続計画(BCP)を見直したい企業向けのプランです。

■社内AIスタートパック
生成AIや業務AIの導入を検討している企業向けに、AI活用環境の構築を支援します。

それぞれの課題に合わせて導入できるため、自社に必要な領域から段階的に取り組める点も特徴といえるでしょう。

AI活用を支える“見えない基盤”に注目が集まる時代へ

生成AIやDXの話題が増える中で、どうしても目が向きやすいのは新しいツールやサービスそのものです。しかし、それらを安全かつ継続的に活用するためには、ネットワークやセキュリティ、バックアップといった基盤整備が欠かせません。
TOPLinkは、そうした企業IT環境全体を支えるためのプラットフォームとして提供されます。AI活用とセキュリティ対策の両立が求められる時代だからこそ、こうした“見えない土台”に目を向ける企業も今後さらに増えていくのかもしれません。

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