“非常食”のイメージが変わる? NINZIA BOSAIが地域創生特別賞を受賞

災害への備えが大切だとわかっていても、日々の忙しさの中で後回しになってしまうことは少なくありません。非常食を用意していても、気づけば賞味期限が近づいていたり、「とりあえず備えてあるから大丈夫」とそのままになっていたりすることもあるのではないでしょうか。
そんな“備えることの難しさ”に対して、新しい視点からアプローチする取り組みが注目を集めています。株式会社NINZIAが展開する次世代防災食システム「NINZIA BOSAI」が、フードテック官民協議会主催の「未来を創る!フードテックビジネスコンテスト」において、「地域創生特別賞」を受賞しました。
今回評価されたのは、単なる非常食の開発ではなく、防災・食・地域活性といった複数のテーマを掛け合わせた取り組みです。非常時のためだけに保管しておくのではなく、日常の中でも活用しながら無理なく備えるという考え方は、防災のあり方そのものを少し身近なものに変えてくれるかもしれません。

“備える食”の新提案 地域創生特別賞を受賞

株式会社NINZIAの「NINZIA BOSAI」は、フードテック官民協議会が主催する「未来を創る!フードテックビジネスコンテスト」において、「地域創生特別賞」を受賞しました。
このコンテストは、日本発のフードテックビジネスの創出や成長を後押しすることを目的に開催されているもので、今回も140件を超える応募の中から15組が本選に進出。その中で「NINZIA BOSAI」が受賞を果たしました。
今回の受賞では、防災食というテーマにとどまらず、地域資源の活用や多様な食ニーズへの対応、持続可能な備蓄の仕組みづくりといった点が評価されたようです。

普段の暮らしの延長にある、防災という選択

「NINZIA BOSAI」は、非常時のためだけに備えておく従来の防災食とは少し異なる考え方で設計された次世代防災食システムです。
特徴的なのは、“フェーズフリー”という考え方を取り入れている点。これは、災害時だけでなく、普段の生活の中でも活用できるようにする発想です。
防災備蓄というと、「買ってしまい込む」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、日常の中で自然に取り入れられる仕組みであれば、無理なく備えを続けやすくなります。
「備えること」をもっと身近な習慣として取り入れやすくする仕組みとして、これまでの非常食とは異なるアプローチが感じられます。

こんにゃく由来の独自技術で、多様な食ニーズにも対応

「NINZIA BOSAI」を支えているのが、こんにゃく由来の独自素材技術です。
この技術によって、長期保存への対応だけでなく、栄養面への配慮や、多様な食のニーズに応える設計が可能になっているとのこと。
災害時には、誰もが同じものを安心して食べられるとは限りません。アレルギーの有無や健康状態、食事制限など、人によって必要な配慮はさまざまです。
そうした背景を踏まえ、幅広い人が利用しやすい防災食を目指している点も、今回の取り組みの特徴といえそうです。
単に「保存できる食品」ではなく、非常時でもできるだけ安心して食べられることまで見据えた設計がうかがえます。

地域資源を活かした、防災と地域創生をつなぐ取り組み

今回の受賞で注目されたポイントのひとつが、防災と地域創生を結びつけた取り組みです。
「NINZIA BOSAI」は、地域ごとの資源や特性を活かしながら、防災備蓄の仕組みを地域単位で広げていくことも視野に入れているようです。
防災というと個人や家庭単位で考えられることが多いですが、地域全体で備える仕組みとして機能すれば、より実効性のある取り組みにつながる可能性があります。
さらに、地域資源の活用によって新たな価値を生み出す視点も含まれており、防災をきっかけに地域の活性化にもつながる構想として評価されたことがうかがえます。

蒟蒻の可能性に挑む、NINZIAという企業

「NINZIA BOSAI」を展開する株式会社NINZIAは、“食の制限”に向き合ったものづくりを行う企業です。
糖尿病やアレルギーなど、健康や体質によって食事に制限がある人でも、食べることを楽しめる社会を目指しているといいます。
その核となるのが、日本古来の植物性食材“蒟蒻”の可能性を活かした独自技術です。糖や脂質、動物性素材に頼らず、食品の形や食感を生み出す「テクスチャ・エンジニアリング技術」を展開し、健康課題の解決に取り組んでいます。
今回の「NINZIA BOSAI」も、そうした取り組みの延長線上にあるサービスのひとつ。防災食という枠を超えて、幅広い人の食を支える発想が感じられます。

公式WEBサイト: https://ninzia.jp/
オンラインショップ: https://store.ninzia.jp/

“備える”をもっと自然に考えるきっかけに

防災というテーマは、必要だとわかっていても、どこか“特別な備え”として構えてしまいがちなものかもしれません。そんな中で今回の取り組みは、防災食をもっと日常に近い存在として捉え直すきっかけを感じさせる内容でした。
非常時のためだけに備えるのではなく、普段の暮らしや多様な食の課題にも目を向けた発想は、これまでの防災食のイメージを少し変えてくれそうです。備えることを無理なく続けるための選択肢として、こうした新しい取り組みに関心を持つ人も増えていくのかもしれません。

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