品川女子学院の生徒が食品ロス削減に挑戦 キユーピーの端数食材が表参道の限定ランチに生まれ変わる
品川女子学院の生徒たちが考案した「heeee!×品川女子 和み・おもいやりプレート」(イメージ)

毎日の食卓に並ぶ食品の裏側では、製造工程で生じる端数や、加工後に残る果肉など、まだ食べられる素材をどう生かすかが課題になっています。食品ロスを減らす取り組みというと、我慢や節約を思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、素材の特徴を知り、料理のアイデアを重ねることで、おいしさや楽しさを損なわずに資源を活用する道もあります。

こうした考え方を一皿に表したのが、品川女子学院の生徒たちが考案したランチメニューです。キユーピー株式会社は、株式会社ドラマティックが企画するサステナビリティプロジェクト「heeee!(へ~)」の第7弾に参画。グループのサステナブルな商品や製造端数品などを提供し、生徒たちの自由な発想によるメニュー開発を支えました。完成した料理は、2026年11月3日から22日まで、表参道の「GYRE.FOOD」内にある『uni(ユニ)』で提供されます。

“映え”と“ヘルシー”から始まるメニュー開発

「heeee!」は、「ちょっとした“できる”ことからはじめるサステナビリティ」を合言葉に、食や暮らしを通じて行動を変えるきっかけをつくるプロジェクトです。今回は、食品メーカーから提供されたサステナブルな食品や製造端数品などを、生徒たちが新たなメニューへと生まれ変わらせました。

参加したのは、品川女子学院高等部の1年生と2年生、計12人です。生徒たちは課外授業の一環として2026年5月から開発に取り組み、「サステナブルを気軽に楽しむ」という考えを出発点に、“映え”と“ヘルシー”を意識した料理を考案しました。

限定ランチのメニュー開発に取り組んだ品川女子学院の生徒たち
メニューを考案した品川女子学院の生徒

開発には『uni』の信太竜馬シェフも監修として参加。キユーピーグループのほか、両口屋是清やKURKKU FIELDSなどから提供された食材を使い、サラダやおかず、デザートを含む4つのメニューが完成しました。環境への配慮だけで終わらず、見た目や食べ応えにも目を向けている点が、生徒らしい発想として表れています。

製造端数品や副産物が新しい一皿の素材に

キユーピーグループが提供したのは、植物由来の原材料を使用した「GREEN KEWPIE 植物生まれのマヨネーズタイプ」や、卵殻カルシウムを使った「ヴェルデ ミルキーホイップ」などです。

さらに、ジャムの加工後に副産物として残ったいちごと柑橘のパルプ、製造時に生じた厚焼きたまごと味付き茹卵の端数品も提供されました。形や用途の違いによって、そのままでは一般の商品として扱いにくい素材も、調理方法を工夫すれば一皿を構成する大切な食材になります。

限りある食資源を扱う食品メーカーにとって、食品ロスの削減や資源の有効活用は継続的な課題です。今回の取り組みは、企業が持つ食材と、学生の柔軟なアイデアを組み合わせることで、素材の新しい生かし方を探る機会にもなりました。

和ごころと環境への配慮を込めた限定プレート

完成したランチの名称は、「heeee!×品川女子 和み・おもいやりプレート」です。名前も生徒たちが考えました。「和み」には和食の和ごころを、「おもいやり」には環境や健康を大切にする気持ちを重ねています。

プレートの一品目は、厚焼きたまごの形を生かし、彩りと落ち着いた和の雰囲気を意識した「あんかけ卵焼き」です。製造端数品の「スノーマン ふんわり厚焼たまご」が使われています。

きのこのあんと三つ葉を添えた「あんかけ卵焼き」
あんかけ卵焼き

「キヌア入り アボカドとエビの卵サラダ」は、キヌアの食感を加えた、彩り豊かで食べ応えのあるサラダです。「GREEN KEWPIE 植物生まれのマヨネーズタイプ」と、製造端数品の「茹卵 料亭風塩味(EX)」を活用しています。ヘルシーさを意識しながら、食感や満足感にも工夫を加えた一品です。

卵やブロッコリーを盛り付けたキヌア入りアボカドとエビの卵サラダ
キヌア入り アボカドとエビの卵サラダ

果実の副産物を生かした二つのデザート

デザートとして考案されたのは、「どら焼き ミニクレープ」です。果物を主役にし、ホイップの量を控えめに仕上げた2種類のミニデザートで、いちごと柑橘のパルプに加え、2種類のミルキーホイップが使われています。

果物とホイップをどら焼きの生地で挟んだミニクレープ
どら焼き ミニクレープ

さらに、ランチプレートを完食した人には、持ち帰り用の「いちごパルプのミニマドレーヌ」が用意されます。加熱したいちごパルプを生地に生かした、しっとりとした食感の焼き菓子です。ジャムを作る過程で残った素材が、食後の楽しみとなる新しいスイーツへ姿を変えています。

透明な袋に入ったピンク色のいちごパルプのミニマドレーヌ
いちごパルプのミニマドレーヌ

<販売イベント概要>

販売期間:2026年11月3日(火・祝)~11月22日(日)
販売時間:午前11時~午後3時
販売数:各日20食限定(なくなり次第終了)
販売価格:税込1,700円(ドリンク別)
販売場所:「GYRE.FOOD」内『uni(ユニ)』
所在地:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 4F
定休日:不定休

食べる楽しさから始める身近なサステナビリティ

食品ロスという大きな課題も、実際の食材に触れ、どのような料理なら楽しく味わえるかを考えることで、ぐっと身近なテーマになります。今回のプレートで印象的なのは、端数品や加工後の果肉を単に「もったいない食材」として扱うのではなく、彩りや食感、物語を持つ料理の一部として生かしている点です。

企業が提供する素材、生徒たちの自由な発想、料理人の専門的な視点が組み合わさり、学びが実際のメニューとして来店客へ届けられます。環境への配慮を特別な行動として構えるのではなく、まずは一皿を楽しみ、使われている食材の背景を知ることから始める。そんな無理のない入り口が、日々の食べ方や選び方を少し見直すきっかけになりそうです。

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